情報や知識よりも体験を

トラウマインナーチャイルド名古屋

先日、ネットで見たカウンセリングの記事がとても興味深かったです。
(ネットの記事はいずれ削除されてしまうと思うので超・端折ったあらましを以下にご紹介。
元記事は上記リンクからご覧下さい。西澤寿樹さんというカウンセラーさんのAREA.dot記事です。
ライターさんと知り合いでは全然ないです・笑)

ライターさんはカップルカウンセラーとして
夫婦間のカウンセリングをされている方のようです。
この記事は、夫の親御さんと妻がうまくいかない、というご相談でした。
カウンセリング依頼は夫からで、夫の説明・主張はこうでした。

1.夫は10枚ほどのレポートに、びっしりと事前説明を用意してきた
 (家族の関係性や性格、過去の夫婦間でのもめごとのあらまし)

2.夫曰く「二人で喧嘩になって最終的に妻が狂乱した、情緒が不安定になった」
3.妻の心理状態の解説と改善をしてほしい
4.自分・妻のベストな対処法が欲しい

カウンセラーさんは「知識と対処を求めているのは、
カウンセリングにいらっしゃる方の最初の希望としては一般的なもの」
と書いています。確かに、あるあるです。

そして、カウンセラーさんが夫と妻二人と同席して、
二人が今、何を感じているのか、少しずつ話を聞いていきます。

夫は、「自分は正しいことを言っている、理不尽にブチ切れているのは妻。
妻が理解できないし、この人は大丈夫なのか心配になる」
と言います。
妻は「夫の言うことは正しいと思う」と言いながらも元気がない。
妻は、カウンセラーと対話していくうちに、自分がどう思っているのか、
自分の感情にはじめて気づいていきます。
一方夫は、親の期待通りに生きてきたよい子で、唯一親と対立したのが妻との結婚だった。
親はいまだに妻を気に入っておらず、夫は妻も両親のことも好きだけど、
両親が妻を気に入っていないことが受け入れがたくて「怖い」と感じている。
だからこそ、妻が「良い妻」になったり、
孫の顔を見せれば親と和解できるのではないか、と思っている
そうです。

わーお(笑) この夫の主張、
読んでいる皆さんも「ツッコミどころ満載」て思われますよね(^^;

ちなみに人は時々、こういう「~さえあれば解決できるのに」という、
伝家の宝刀のような切り札をつい、期待してしまいます。
これは夫婦だけじゃなく、親子・兄弟などの家族でもよくあるパターンです。
「(私が・子供が)結婚したら」「子供ができたら」
「相手が折れてくれれば」「お金さえあれば」…ってね。
でも、本当のところ、問題はそこではないことの方が多いんですよね。
別の構造があるんです。その構造が残っているので、
たとえ伝家の宝刀を得たとしても、結局同じことを繰り返してしまいます。

(そして何がスゴイって、このご夫婦の場合、それを言っている夫が
自分の労力ではなく、全部妻側の努力で解決させようってところが・笑)

話を戻して、夫サン。

「この場合、どうしたらいいんですか?」とやはり知識を求める。
そして「みんなが普通に仲良くなれると良い」と。

でたよこのセリフ(-”- 
案の定こういう人はこういう具体性のない、夢みたいなこと言うね、と
読んでてイラッとしたところが私の未熟なトコロ。
(記事には「みんなが」「普通に」「仲良く」という言葉が魔術的用語だと説明。
冷静な解説ですね。スミマセン私至りませんで…)

カウンセラー「両親が妻を好きになるように変えたいということですか?」
「どちらかというと妻に両親を好きになるよう変わってほしい」
そして妻「夫の言うことは正しいことだとはわかる。
でも自分がなぜ怒っていたのかわかった。
夫は弁が立つからもっともなことを言うけど、
結局親が一番で、私に親に合わせろという。
私の気持ちなんか考えていない

ここでやっと夫は今の二人の問題の「構造」を理解しました。そして

「わかったけどどうしていいかわからない。親を無視しろということですか?」

と、やっぱり対処方法を求めます。それでも最後には、

「どうしていいかわからないが、良い話ができた気がする。
 何も解決していないのに、安心した。妻と生きていけそうな気がする」

と涙を流されたそうです。ヨカッタネー

この記事の最後は
「カウンセリングは情報や知識を提供する場所ではなく、こういう「体験」をする場所」
「例えば、動画配信の方が明らかにコンテンツのクオリティが良いし費用も無料。
それでもみんながお金と労力をかけてライブに行くのはなぜか。
人には「体験」が大きな意味を持つから」

「人は知識と対処の情報を求めているけれど、情緒(感情)や体験を忘れてはいけない
と締めています。

ネットの記事の割には珍しく、
私も最初から最後までウンウンと大変興味深く拝読してしまいました。

そして、私が個人的にオモシロイナーと思ったのが、読者のコメント。

「エッこれで終わり?結局どうなったの?」

ダヨネ~~(笑) 皆さん続きが気になるんでしょうね。

この夫も、そして記事を読んだ方も「で、どうすればいいの?」
「で、どうなったの?」と直線的に早急な答えを欲しがるんですよね。
カウンセリングや、自分自身の内側と向き合って様々なことに気づいていくには、
そのステップが必要です。順番に一つずつ、自分の思いや感情、思考、癖に気づき、
消化して、そしてそれを実体験で行動に移していく、
ここまで来てやっと一つのことが解決していくわけです。
頭だけで考えたり、得た情報や知識だけでは腑に落ちない。
実際に行動に移していく過程で体験する出来事によって、
頭で考えていただけ、情報を読むだけではたどり着けなかった、
最初は自分でも思いもよらなかった
自分なりの「答え」にたどり着くことができるんです。

妻が自分の感情と想いに、そして夫が構造に気づいただけでも
このカウンセリングは大成功なんですが、情報に偏る現代人、
やはり先を急いでしまいがちダヨナ~と思いながら読んだ記事でした。
ま、気持ちはわかるけど。だって私も誰よりせっかちだから(^^;

追記:ちなみにリコネクションを受けた方は、
自分が向き合った・何か変えていきたいと思ったことに対して、
絶妙なタイミングと配役とシュチュエーションで
この「体験」を得ることができます。
「リコネクションを受けるとヒーリング効果が後からついてくる」
と言われる所以がこれです。必要な「気づき」を得ることも勿論ですが、
何よりリコネクションのすごさは、自分の外に絶妙な「出来事」が発生することです。
それによって実体験で何かを体得できるので、実際に自分自身が変化し、
成長し、前進していくんですよね(^^

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