「あなた一人が我慢すれば丸く収まるのに」

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最近、ネットで「あるあるな人生の悩み」的な漫画を、ついうっかり読んでしまいます。
漫画好き&仕事逃避で(^^;)みんなほんと上手にまとめてますよね~

で、今回ピックアップするのが「多勢vs一人」の構図。
わかりやすい例は、前回のブログにもあったような夫・夫家族vs妻ですね。
日本では女性が婚家へ嫁ぐという家制度のなごりで、
夫・夫家族vs妻という構図の悩みは尽きることがないです。
「夫の家族や夫と意見が合わない」
「夫は、妻が思いやりをもって家族に合わせてくれればすべて丸く収まる、と言う」てね。

そして「多勢vs一人」の構図は、自分の家族の中でもよくあるパターンですし、
当然ながら組織や友達グループでも発生します。
「多勢vs一人」で意見が割れていると、多数がその一人に
「あなただけがわがまま言っている」
「あなたが我慢すれば(黙って・合わせてくれれば)すべて丸く収まるのに」
と、まるでその一人だけが
「大人げない・わがままだ・素直じゃない」
「一人で問題行動を起こしている」
という言われ方をしてしまうことがあります。
多数から一斉にそう言われると一人は萎縮してしまうでしょうし、
「多数決は民主主義的な解決方法」といわれると、
まるで説得力がありそうに聞こえます。

でも「あなた一人が我慢すれば丸く収まるのに」というその主張は、
その一人を奴隷にしているのと同じなんです。

そして「多勢vs一人」は、よく見ると、その多数が必ずしも全員同じ事情でもないです。

一人で孤立した人をAとすると

集団の中で際立って問題発言や行動を起こすB

Bを諫めるべき立場にいながら、様々な理由で見て見ぬふりをするC
関わると面倒だから知らんふりをするD
Aとその他の間に入る立場だが、自分の利益・エゴ・恐れに沿って行動するE

その時々で風見鶏のようにB~Eの誰かの肩を持つF

どうでしょう?このA~Fを、家族や会社、
ご自分の周りの人間模様に当てはめてみてください。

暴君の父(B)、オロオロしているだけの母(C)、
子供Aに対して、その兄弟D~Fは
「(長男だから・実家のそばにいるから・女だから)
あなたがお母さんを助けてあげなきゃ」
と説教したりする。

友達や組織の中で、声も態度も大きい一人(B)が、
誰か一人(A)を非難し、つるしあげる。
ほかの友人はみんな色々な理由をつけて動かない(C~F)。

そんな光景は巷によくあります。

「あなた一人が我慢すれば」とはつまり、
他の全員が「自分にとって都合の良い環境」で快適に過ごすために、
Aに犠牲になれと言ってるだけなんですよね。
犠牲というより、奴隷です。だって嫌がっているAに対して、
みんなが自分の怠惰のしりぬぐいをさせようとしているんですから。
でも人のよい日本人、多勢から「あなた一人がわがままを言っている」と
攻め立てられると「そうなのかな」と弱気になってしまうことの多いこと多いこと。
でもこれは決して民主主義的な多数決解決ではなく、
むしろ閉鎖的な村ではびこる生贄儀式と同じです(言い過ぎ?)

ちなみに私が個人的に、一番やっかいだと思うのは
問題を起こすBさんを「Bはああいう人だから仕方ない」と容認してしまうCさんです。
そりゃ、現実の人生、Bみたいなタイプをどうこうしようって方が難しい。
だからみんなCの態度をとらざるを得ないことは往々にあるでしょう。
でも、だからといってそこで終わってはいけないはず。
Bに従属することが唯一の方法ではないし、Bを変えることはできなくても、
Cにできることは他にもあるはずです。
Cは、自分もBの被害者だと言いたげですが、やっていることはBに加担しているのと同じ。
「仕方がない」で容認するだけでは、CもBと同じことをしている加害者なんです。

この問題を解決していくには、沢山のステップが必要になるかもしれません。
ですが、たった一つの要因が変わるだけですべてが変わることもあります。
答えや解決方法は一つではありません。
ただ一つ、ここで言えることは
「私一人が悪い、私が我慢すれば」という発想に固定化されないように
検証して、それぞれの役割の相手に対して異を唱える必要がある、ということです。

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