(2022年5月 加筆しました)
オラクルカードをここまで世間に知らしめた立役者
と言えるであろうアメリカのドリーン・バーチュー氏。
その時代、時代に流行りのスピリチュアルリーダーは存在するのですが、
2010年前後のスピリチュアルブームでは、ドリーンは突出した第一人者として大人気でした。
ドリーンは様々な著書でこう説明していました。
「天使は宗教問わず、助けを求めた人を助けてくれる」
「だから何か困ったら、天使を呼んで助けを求めて下さい!」
ドリーンの勢いはすさまじく、当時はドリーン以外の
オラクルカードがあまり日本に入ってきてなかったので、
カードといえばドリーンの独占市場。
ドリーンのカードは天使、ユニコーン、ドルフィン&マーメイド、
アセンデットマスター、フェアリー とスピリチュアル好きな皆さんがエモる
ラインナップを繰り広げ、そろそろネタも尽きるのではと思っていたら、
大天使ミカエル、大天使ラファエルと続き。
ほほうそうきたか、てことは次は大天使ガブリエルか?と思いきや(笑)、
今度はロマンスエンジェル(恋愛)、ライフパーパス(人生の目的)、
アバンダンス(豊かさ)と対象を変え。。。
ドリーン、ばく進快進撃はとどまることを知らず =333
当然ながら著書も多数発売され、ドリーンの講座を受講し、
「エンジェルセラピスト」というドリーンの認定資格を得ていた人達も多かった。
ドリーンの提唱する「インディゴチルドレン・レインボーチルドレン」
「ライトワーカー」「アースエンジェル」という言葉は
日本のスピリチュアル界を一大旋風で席巻したものでした。
まぁ、昔から私のブログを読んでくださっていた方はご存じでしょうが、
私は天使系のキラキラしたスピリチュアルはちょっとイマイチ肌に合わなく(^^;
正直言ってあの大騒ぎは「一体なんの選民意識・自己顕示欲だろう」とすら思っていた(ブラック)。
そんなわけで、私個人はそもそも「天使って言われてもなぁー」て性格でしたが、
それでも。それでも、彼女の言ってることを試してみたら、
確かに言ってることは頷ける、てのは多かった。
ドリーンの説明に納得したところも沢山あったので、
自分に合うところだけ取り入れていました。
実際、オラクルカードはドリーンのしか日本に流通してなかったから、
「天使がクラウンチャクラをクリーニングしてと言ってます!」ていうカードが出たら、
お客様に「えーとね、これは自分の直感をもっと磨いたり、直観に従いましょう、ってことですね」と
日本語に翻訳したりしていた(笑)
そんなわけで、私自身はドリーンの動向にさほど詳しくなかったんですが、
数年前にお客様から「ドリーン、大変なことになってますよ!」と
教えて頂いてネット検索してオドロイタ。
●ドリーンはこれまでも色々な天の存在とチャネリングして
メッセージをもらっていたが、2017年頃?イエス・キリスト体験をした
●それによって、ドリーンはキリスト教に入信した
●改めてキリスト教の聖書を読み、今までの自分は間違っていたと認識した
で、それにより、ドリーンの発言はびっくりするほど180度回転してしまいます
●天使を呼ぶこと、お願いすることはしてはダメ
●エンジェルカードは燃やしなさい
●引き寄せの法則をしてはいけない
●スピリットガイドは信じてはいけない
●イエス・キリスト以外の聖なる存在などいない
●それらを使ったメッセージはすべて、天の存在に見せかけて
人間をダークサイドへ貶める悪魔の所業
悪魔の所業?! 私、思わず大爆笑して叫んでしまった(^^;
大笑いはしたものの、ドリーンを敬愛して、資格を取って、
自分はこの地球に貢献しているんだと心から真摯に日々頑張っていた
ドリーンファンの方はきっとひどくショックを受け、
動揺されただろう、と、そこは本当に心から気の毒に思った(ーー;
誰だって、自分が心から信じていたものが突然ひっくり返されたら
(しかも本人から)、ショックだよなと。
「ドリーン、一体どうしちゃったの??」と、
沢山の方が鳩が豆鉄砲な顔になったと思いますので、
なぜドリーンがこんなことを言い出したのか、解説していきましょう。
これは、ドリーンが入信したのがキリスト教だったからです。
キリスト教とはそもそも一神教、
つまりイエス・キリストのみが唯一の神様である、という宗教です。
(日本のように八百万神、つまり沢山の神様がいるという考え方は多神教です。
インドのヒンズー教も多神教です。ヒンズー教は神様いっぱいいますもんね。)
キリスト教はイエス・キリスト以外を神と認めていないので、
キリスト以外に「聖なる存在」「信仰して良い対象」は存在しません。
「え、でも絵画に描かれたイエス・キリスト、周りに天使一杯飛んでるじゃん?」
て思われるでしょうが、天使はあくまでもキリストにお仕えする「御使い」。
キリストの為に働く存在ですから、人間が信仰する対象ではないし、
人間が天使にお願いしても助けてくれないよ、てことなんです。
「でもドリーン、アメリカ人だし天使のカードも出してたんだから、
最初からキリスト教徒じゃなかったの??」
はい、私もそう思ってましたよ(^^;
私も宗教に疎いんで、キリスト教は一神教と知っていながら
ドリーンのやってることの矛盾(天使や他の宗教の神様のカードを作る)に
言われるまで全然気づきませんでしたね~
きっと、ドリーンはキリスト教社会であるアメリカで生活していて、
キリスト教が一番身近で慣れ親しんでいたんでしょうけれど、
厳格なキリスト教徒ではなかったんでしょうね。
(私達日本人が葬式の時は仏教方式でやるけど、
「あなたの宗教は何ですか?」と聞かれると
「あ、私、宗教とかそういうの嫌いなんでー」と答えるように)
ドリーンには彼女の日常の自分の物の考え方の中で、
天使を呼んで助けてもらう(=信仰の対象)という発想があったのでしょう。
そして、信仰の対象というほど仰々しいものではなく、
世界中の多神教の神様の存在も認めていて、もっとカジュアルに
「色んな神様とか妖精とかユニコーンとか人魚みたいな不思議な存在は、
人間を助けてくれる頼もしい存在なんだから、
いつでも誰でも気軽にお願いしちゃえばイイノヨ!」
っていう捉え方だったと思われます。
あ。そういう意味では、神様も宗教もなんでもアリな
日本人的な発想だったのかもしれませんね(笑)
が、そんなドリーンが、常日頃自分の頭の中を占めていた
沢山の神様やユニコーンが全部ふっとんでしまうほど、
強烈な「イエス・キリストとの交信」体験をしたことで
「この世で唯一の聖なる存在はイエス・キリスト以外にはいないんだ」
と価値観が一新されたわけです。
自分がイエス・キリスト体験をして、はじめて聖書をきちんと熟読して、
イエス・キリストの教えに心酔した。だからこそ、キリスト教の経典に基づき、
「イエス・キリスト以外の聖なる存在は、聖なる存在の仮面をかぶって
人間を誘惑し、堕落させるダークサイドの罠だ」
となっちまったわけです。うーん、そうきたかーーー
でも一方で、ドリーンもエライ(?)なと思いました。
契約社会のアメリカに住み、世界中であれだけの著書を発売してるってことは
とんでもないギチギチの契約を結んでいたに違いない。
当然ながら莫大な桁のお金も絡んでいただろう。
なのにそれらをすべてなげうって、自分自身の信条に嘘はつけないと貫いたのだから。
自分自身の真実の道をカミングアウトして生きるっていうのは、
とてもハードな選択ですからね。
周囲との軋轢はさぞかしすさまじかったことだろう、と。
で、私たち一般人にはここで疑問が残る。
ドリーンが燃やせと言った諸所のカード達。
あれ、どうなるの?使っていいの?と。
私はきっぱりこう答えます。
「全然使ってオッケー」 かまへんかまへん(エセ関西人)
だって、これって「その人、個人の世界観」であって。
ドリーンから「イエスキリスト以外を信じるな!」と言われても、
「でもそれはあなたの宗教観ですし~」ってなる。
ドリーンに天使もスピリットガイドも多神教も悪だなんていわれても、
「私たち言霊を大事にして、トイレの神様も大事にする
八百万神(やおろずのかみ)の文化に生まれ育ってますしねぇ」となる。
(八百万神、て言葉、一応ネットで調べてみたら
「森羅万象に神の発現を認める古代日本の神観念を表す言葉」だって。
キャーなんか素敵)
ドリーンが「私のカードは、悪魔にそそのかされて作ったカードだ」
とか言うかもしれないけど、キリスト教徒じゃない人から見たら
「そんなこと言われても知らんがな (´・ω・`)」となる。
イエスキリスト以外は悪だって言われたら、
じゃぁ日本の天照大御神(あまてらすおおみのかみ)は悪になるのかと。
ならんデショ。天照大御神さまに失礼なこと言うんんじゃねー、てなるでしょ。
え、でもほんとにカード使っても大丈夫?だって作った本人がそう言ってるんだよ?(--;
と一抹の不安を覚える方のために、「かまへんかまへん」
「私自身、今でもたまにつかってるし」の説明、ブログに書こうと思いましたが、
これこそ当サロンの「オラクルカードHow to セッション」でお伝えしている真髄でした(^^;
セッションを受けて下さった方なら、
なぜドリーンのカードを使い続けても良いのか、おわかりでしょう。
私はこのセッションで10年以上前から
「作者がどんな説明をしようと、あなたのやり方で使用すればよい。
カードに付いてくる作者の使い方説明書だって無視して良い」とお伝えしています。
その理由を、皆様納得の実例を交えてご説明しています。
これを機会に、他にもカードに対する疑問や不安な点、
ありましたら是非セッションにて解消してください!(^^ カードって楽しいんですよ。
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