8.愛情のディスカウントをしていませんか 更新版

退行催眠前世療法名古屋

※※旧サイト掲載のコラム 修正して再掲載しました。インナーチャイルドシリーズ8※※

私は親から確かに愛されていた

もし親に対する怒りの感情が強い場合、この言葉は「確かに理屈ではわかる、でも」とイマイチ消化できないと思う人もいるかもしれません。

これは、「だから親を許してあげて」と言ってるわけではありません。ただ、当時何が起こっていたか、その構造を理解するために行っています。そしてもう一つ、「愛情のディスカウントをしないでほしい」ことをあなたに伝えたいのです。つまり、「確かにそこにあったのに、なかったことにしないでほしい」ということです。

愛情のディスカウントは、意外に身近にあります。望んだものとは違ったものを差し出された、つまり自分が抱いた期待とは違った愛情は、愛情だとカウントしないという現象です。
誰しもこんな体験があるのではないでしょうか。

「誕生日プレゼントには〇〇が欲しかったのに、違った」
「慰めてほしかったのに、理屈で返された」
「疲れていて食欲がなかったのに、元気が出るようにとがっつり濃いものを出された」

これが若い世代のカップルで発生したならば、相手に対して「使えないなぁ」「全然わかってないなぁ」なんて思ってしまうかもしれません。

この大いなる悲劇の原因は何でしょうか。もし、悪い人がいるとするならば、誰が悪いのでしょうか。逆の立場ならどうでしょう。あなたが相手が喜んでくれると思って一生懸命やったことなのに、相手は喜ぶどころか嫌な顔をしていたならば。この事件は、どうやったら解決できるのでしょうか。

このすれ違いが発生した二人の間に、お互いに対する愛情は無かったのでしょうか?そんなことはない、確かに愛情はあったはず。ただ、お互いが望むことがすりあっていなかった、というだけなんですよね。差し出されたプレゼントが期待と違っていたとしても、気に入らなかったとしても、その背後にはあなたを大切に思う気持ちがあることは間違いなかったのです。

親子間もこの現象は多発します。なぜなら、そこには明らかな世代の違いがあるからです。子供が見ている世界と、大人が見ている世界はそもそも違う。大切なことに対する表現方法も、愛情の形も、大人と子供は違って当たり前なのです。

なぜここで、「愛情のディスカウント」に注意喚起をするのか。この癖に気づかずにいると、私たちの人生にこんなことが発生する可能性があるからです。

以前、私は友人からこんな電話をもらいました。職場で派遣切りに合った、派遣社員は複数いたのに、私だけが切られたと。そして、彼女はその少し前にはお付き合いしていた彼と別れていたそうです。彼女は自分の人生を振り返って、泣きながらこんなことを言いました。

「私は誰かから必要とされたことがない」
「あなたが一番だと言われたことがない」
「誰も私のことを愛してくれない」

さて、彼女は本当に誰からも愛されていなかった存在なのでしょうか。

本当に必要とされなければそもそも職にもつけなかったし、別れてしまったとはいえ、今までお付き合いした彼がいたわけですから、誰かの一番になったこともあるし、愛されていたはずなのです。なのに、悲しいかな彼女の中ではそれが無かったことになっています。一時的に感情的になってそう口走ったとしても、この「思い込み」をその都度正していかないと、次にまた苦境に立った時、「やっぱり私は必要とされていない存在だ」と、自分で自分に呪いをかけてしまうことにつながります。

自分にとって、完璧に満足がいく、永遠に続くものでなければ、自分の手に入らなかったと同じ扱いにしてしまう。これは愛情に限った話ではありません。仕事の成果、人間関係、手に入れたかった物。どんなものにもあり得る癖です。

でも、完璧に自分の望みに沿ったものを追い求めたとして、人はどれだけそれを手に入れることができるでしょうか。

そして、自分の望む形が果たしてどこまで現実的であるか。現実的な毎日には様々な要素がまじりあうものです。どんな母親だって、可愛い子供と笑顔でみつめあってのんびりしたい。でもそのためには、清潔な家を維持するために掃除をし、栄養のある食事を作り、望む教育を受けさせたいと収入を得るために仕事も抱えたりしています。「完璧な愛情深い母でいたい」という理想と現実の間には、当たり前にこれだけの現実の作業が邪魔をするのです。

私のこの友達のように、最終的に自分が抱いたネガティブな印象だけが唯一の真実なのでしょうか。様々にまじりあった要素を全くなかったことにすることは、果たして得策でしょうか。そして、愛情をディスカウントしてしまう癖があると、確かにそこにあった、他の細かな愛にも気づけなくなってしまいます。

ともあれ、この話で一番重要なことは、あなたは誰かに愛された人間だということ。この事実は一生変わりません。あなたがこの先の人生で、自信を失ったり、不安を感じたとき、この事実を思い出してほしいのです。せっかく誰かから愛されていたというあなたの価値を、細かなディテールが気に入らないからといって無かったものにしてしまうことは、事実とは反することなのですから。

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