親や家族を、他人だと思って見てみる

インナーチャイルド ヒーリング名古屋

自分の親との関係性に消化不良な思いを抱えている方は沢山いらっしゃいます。
イマドキの「毒親」と称されるような、明らかに論外な親は勿論なこと、一般的な家庭の一般的な親子だったとしても、なんだかいつももやっとする、という思いを抱えている方は多いでしょう。
そして、自分がある程度年齢が上がって、「親孝行をした方がいいんだけど」「そろそろ介護が」という状況になったとしても、「親に対して素直になれない」「親相手だとつい感情的になる」というお声はよく聞きます。

何故か。実はそれってフツーなんですよね。精神科医やカウンセラーのような心理の専門家でも、親子や夫婦相手に「素直になる」っていうのは難しいんです。他人相手になら、思いやりや優しさ、冷静さ公平さをもって接することができても、親、兄弟、配偶者相手には、とっても難しいんです。
だって家族だから。近しい相手だからこそ、良い関係性であればそれは何十倍にも良く染みるけど、宜しくない体験はめっちゃこじれる(笑)家族は、一般的な人の礼儀の境界を越えてくるからです。つまり、他人にはやらないような甘えや口出しをするってことです。甘えには「依頼」だけではなく、「家族だから何を言っても許してくれるだろう」という言動も含まれます。人生に土足で踏み込んできて、好き勝手に人の人生に口出ししてくる、というものもあるわけです。
そして、子側には親に対して「~であるべきなのに、そうしてくれなかった」という「愛情への期待」が満たされなかった怒りもあるでしょう。そんな感情が蓄積していれば、優しくなんてできないし、優しくしてあげたいと思っても「今更」という照れくささが出る場合もあります。

ハナシは変わって。私の父は私が成人して就職するちょうど境目に亡くなっているので、父は「子供の目から見たお父さん」の視点からしか記憶にありません。ところが、父が亡くなってだいぶ経ってから、ある人に父について言われたことがきっかけで、私の父という「人」を客観的に、一人の人間として見てみたらどう見えるんだろうと、思ったことがあります。
親子、兄弟、夫婦は、お互いに社会的役割(ペルソナ)を演じています。自分も親に対しては子供のペルソナを演じ、子供に対しては親のペルソナを演じます。相手を見るときにも、相手のペルソナを通じて相手を見ます。ですから、そのペルソナの「あるべき」姿を前提として、相手を評価します。つまり、親を見るときは「子を愛情深く適切に養育する存在」、配偶者を見るときは「家庭を支え助け合い、家族を守るべき存在」かどうかで相手の良し悪しを判断するわけです。

でも、その役割(立場)をちょっと脇に置いといて、その相手を、または自分を、ただの一個人としてどんな人間なのか、と改めて客観的に見てみると、いろんなことに気づきます。
相手が親だからこそ、「親なんだからもっと〇〇すべきだ」という怒りや落胆、悲しい気持ちが生じることもあり、逆に、親がいうことは正しい、親はすごい、という子供のころに抱いた「(子供ができないことが当たり前にできる)親の万能感」という固定された色眼鏡で見ていて、親の言うことは絶対だ、逆らえない、と反応してしまったり。
なので、親、または兄弟や夫婦に対して、「この人が職場や友人関係の中にいる他人」だとしたら、どんな人間だろう、自分の目にどんな風に映るんだろう、そして、「相手が家族ではなく、他人だったとしたら、自分はこの人とどんな風に関わるんだろう」と考えてみてください。家族という固定化された役割から生じる色眼鏡ではなく、まっさらな目でただの一個人として相対してみると、意外なことに気づくことができます。

「他人として見てみたって、実際には親は親じゃん…」と思われるかもしれません。ただこれは、今ご自分の親子関係、家族関係に、何かもやっとするような不具合を感じている方が、違う視点で物事を見ることによって、自分の中でこの家族問題をどのように捉え直すことができるか、を検証するために行います。
ペルソナ(役割)の立場から同じゲームを繰り返しているだけでは何も進展が無く、疲弊するだけ。しかも、繰り返すたびに問題が強固になっていきます。そんなときにいつもとは違う視点から見て、違う風穴をあけるに良い手法なのではと思うんですよね。

その結果、見過ごしていた良い面もあった、とポジティブな反応がでることもあるし、逆に「考えれば考えるほどクズだな (-“-;」な~んて思ってしまうこともあるでしょう。でも、それでもいいんです。毒親とか、ハラスメント的な香りのする相手だったとしたら猶更、そうやって客観的に相手と自分のおかれた状況を検証してみることができます。

「この人と職場や街中で出会っていたら、自分の目にどう映るだろうか?そして、私はどんな反応をするだろうか?どう対応するだろうか? 他人だったとしたら、どんな対応をして良いのだろうか?」

特にこれは、毒親と呼ばれる問題ありな親を抱えている方や、家族だからといって傍若無人な態度を取ったり、自分にマウンティングしてくるような家族を持った方には最適なテクニックです。その毒親と、家を一歩出た社会の公共の場で接したとき、あなたはどうしますか? 職場の同僚にいたら、どうしますか? もし自分の友人に、自分と同じようなタイプの親や家族がいたと仮定するならば。その友人があなたと同じような対応を彼らにしていると仮定するならば、その友人の姿はあなたの目にどのように映るでしょうか。

もし他人だったら、もっと〇〇するだろう。でも、実際は家族だからそれはできない」 と思う方もいるかもしれません。そうであったとしても、相手と自分の間に冷静な線引きをした上で、もう小さな子供ではない大人の自分が、「今の自分」の視点から関係性を再考するのは有効だと思います。そして、「そうはいっても、家族なんだから」と思う自分が予想以上に大きければ、それもまた素敵なことだと思うのです。

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