「いま、ここ」だけじゃダメなんです

鬱抜けカウンセリングセラピー名古屋

マインドフルネスから派生した「いま、ここ」というフレーズは
近年すっかり一般化しました。
スピリチュアル界でもよく耳にしますよね。

「いま、ここ」とは、過去の出来事にとらわれず、
未来を憂うことを手放し、今この瞬間に集中する。
今日という日を精一杯生きる。

つまり、過去の辛かった体験、憎しみや傷ついた過去を引きずって、
結果として過去にばかり焦点を当てるようなことをやめる。
そして、何が来るかわからない未来を
不安とともに反芻しても仕方がない。
それよりも今のこの瞬間に集中し、今を味わい、
今できることに全力を尽くし、今を生きる。 ということ。

そして同時に、起こっている出来事に対して
良し悪しのジャッジ(判断)や評価付け、
意味づけをせず、ただそれらを達観して「在るがまま」に見る。
そんなビーイングの姿勢もマインドフルネスの一つとして扱われています。
「今」に集中することの重要性と、それによって得られるメリットは、
今更私が説明することも無いと思うのでここは割愛(長くなるし)。

が。

私はこのマインドフルネスの「いま、ここ」の定義について、
イマイチ懐疑的でした。

時々、ちょっとフワフワした感じのスピ系ブログで 
「いま、ここ。それが大事ですよネ… +.。☆゚(′▽`*)+.。☆゚ 」 
みたいなを目にすると特に (^^; 
(新しいサイトに変わって全然毒を吐いてないので、
たまには昔を思い出して毒吐きをしてみよう(笑))

過去の取り扱いはいいんですよ。気になったのは未来について。

確かに、アドラー心理学で有名なアドラーも、こう言ってます。
「いま、ここ」は過去にどんな事があったとしても、
「今、ここ」には関係が無い。
未来がどうなるかなど、「今、ここ」で考える問題では無い。
なぜなら、どれだけ「未来」を描いても、
それは「今」思い描いた想像でしかなく、
実際の「未来」ではない。
その未来は現実ではないのだから。

確かにそう。未来は、自分の限られた狭い想像の中に
浮かんでは消えるモーソーみたいなもので、
現実に存在するものではない。
だからそれに対してアレコレ思いを馳せるのはばかげている、
というのはごもっともな話なんです。

でもさ… ほんとにそれでいいの?(- -;

なんで私がここまで「いま、ここ」が気になるかというと、
そもそも私自身が、まだどうなるかわからない
先の未来に囚われてアレコレ心配するタイプでして。
リコネを受ける前は、それこそ転ばぬ先の杖を用意して用意して、
それでもグジグジと先を憂う性格でした。
さすがにリコネを受けて以来、
「未来は本当に自分の予測と全然違う」ことを身をもって山ほど体験し、
そして「私は気を病むばかりで人生ちっとも楽しんでいない」と気づきました。 
それでも、「未来を危惧して用意をしておく」ことは、
今でも重要だと思っています。

なのに、ここまでアドラー先生にバッサリ断言されてしまうと、
まるで「未来を考えること自体が無意味だ」と言われてるようで、
自分のこの「未来を危惧する」こと自体、
本当にさっさと手放してしまった方が良いのか? 
この消化不良感は単に、自分が慣れ親しんだ
古い癖にしがみついてるだけで、
新しい考え方を受け入れられないのだろうか?と。
だけど、どうにも、未来について考える価値が、
「いま、ここ」思想のために置き去りにされてているように
感じることが多々あります。特に、何よりも未来について
考えなければいけない状況にある人ほど、
その重責から逃避したいが為に、
「いま、ここ」の大樹の陰に隠れているように思えてならない。

言いすぎかしら?(-”-

そんなわけで、もうちょっと調べてみようと思ったら
アドラー先生、目的論というのも提唱されていました。
そこでは「目指すべき本来の目的に焦点を当てて
物事を考えていこう」
と言っています。
今起こっている現象の原因を過去に遡ってあれこれ論じるより、
未来に望むものに自分の焦点を当てて、
たどり着くために考え行動していこう、というものです。
だから、アドラーも未来について考えなくてイイ、とは
ゆってないんですよね。ダヨネ~?(^^;

そんないきさつがあったうえで、先日、
鬱治療の世界的権威、マイケル・ヤプコ博士の講座を受講しました。
そこでマインドフルネスについて若干触れられていて、
やっとスッキリしました。

かなり意訳しますが、博士の発言の意図は大体こんな感じ。

マインドフルネスという定義の中では「いま、ここ」でよいが、
セラピーの場ではそれでは十分ではない。
未来は常に変わりうるものだが、それでも、
今のこの状況のまま過ごしていったら、
近い先の将来がどうなっていくかを推測する、
というスキルを習得してく必要性を、
クライアントに提示していく必要がある。

ダヨネッ?!(笑)

当たり前っちゃー当たり前のことなんですけどね。 
やっと自分の中でクリアに整理された気がしました。
「いま、ここ」は日々の生活の中でも相当重要で、
その利点は山のごとしあります。
だから、「今を見よう」が繰り返し言われています。
こんな先が見えない時代、頭の中で先のことばっかり
オロオロと不安に想像していては、
目先でやっていることも間違えるし、
何よりも毎日を楽しんで生きることができない。
子供の成長の瞬間とか、視界にもたらされる美しい情景とか、
暖かいパンケーキの上に乗ったアイスが溶ける前に
早く食べなきゃ早く!Σ( ̄□ ̄;;とか(笑)、
いまこの瞬間、目の前には大事なものが沢山ある。
そんなときに頭の中で老後2000万円問題とか反芻してたら、
一体何のために生きてるんだ って
ことになっちゃうじゃないですか(笑)。
「いま、ここ」は不安が多い今の時代にこそ大事なことです。
しかし。だからって、人生全部に当てはめてはいけない。

 

というわけで、このブログの最後は、
フロイト、ユング、アドラーを超えるとまで言われる
高名な精神科医エリック・バーンの言葉で締めようと思います。
(エリック・バーンは交流分析(TA)を提唱した人ですよ~)

過去と他人は変えられない。
しかし、今ここから始まる未来と自分は変えられる

さぁ、ここから始まるあなたの未来のために、
あなたは実際にどんな行動を起こしていくでしょうか。

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