鬱は心の風邪…ではない

鬱抜けカウンセリングセラピー名古屋

鬱や気分障害など、精神疾患と呼ばれる症状は
この20年程で顕著に世の中で「市民権」を得ました。

厚生労働省の資料によると
鬱を含む気分障害の総患者数は
近年20年間で2.9倍にもなっています。
また、最近の研究では15人に1人は
うつ病の経験があると言われています。

昭和の時代では、精神的な病気というと、
「誰かが私を盗聴している」
「宇宙人にさらわれる」という妄想を
大声で叫びながら近所を徘徊し、
柵のついた精神病棟に閉じ込めらる、
こういうものが精神病だ、という
大変偏ったイメージしかありませんでした。

(ちなみに妄想や幻覚は統合失調症という病気で
脳の神経伝達物質が乱れることで発生し、
薬剤投与で回復します。
鬱や気分障害とは違うものです)

昔は精神疾患に大きな偏見と誤解があったので
本人も家族も罹患を世間に隠す風潮があったし、
隠すから余計に治療も進まない。
そして、日本では精神科治療そのものが
まだまだ途上の段階でした。
だから、世間一般における認知も
正しい理解も進まないのは当然ですよね。

メンタル疾患がここまで世間に認知された
現在ですら、偏見や誤解は未だ残っています。
例えそれが人生であるあるの産後鬱だったり
寒くて暗い冬になると気分が落ち込む
季節性鬱だったとしても(←日照時間が伸びれば治ります)
メンタルだと診断が下りたが最後、
まるでこの世の終わりのように
「まともにな社会に戻ってこれない」
本人にとっては生死を分かつような深刻な捉え方を
してしまったり(ダイジョーブ、それ早合点だから ̄- ̄; )
人から誤解されたりする悲劇がつきまとっています。

しかし、日本でも鬱という病気が
一般的になりだした20年位前頃、
「鬱は心の風邪です」というCMが出回りました。

当時は、私も、この表現は適格だ、と思いました。

この当時、鬱というのは人生の難局に
直面すると陥る、一時的な気分の落ち込みだと
捉えられてきました。

近親者やペットとの別れ(喪失体験)、
転職・昇進・引っ越し・結婚離婚出産など、
ライフイベントと呼ばれる人生の大きな変化。
または、一つ一つはいつもの日常のことなのに、
それが沢山一度に重なって大きくなりすぎて、
あれあれ…っと動けなくなっちゃう。

鬱は、風邪を引くみたいに誰もが
心と体が弱って疲れているときに罹るもの。
だから、しっかり休んで体力と気力を取り戻そう。
一人で悩んでいないで、
風邪をひいたら内科に行くみたいに
気軽に専門医にかかりましょう。
そうすれば今までの自分を取り戻して
いつもの生活に戻れるんですよ。

「鬱は心の風邪」このフレーズは、
鬱という病気が誰だって罹る一般的なもので
そしてあくまでもこの症状は一時的であり、
完治できるという認識を広め、
鬱に対するハードルを下げた
とても良いアプローチだったと思います。

実際に、鬱になっても休養と投薬、
時間薬でさほど長引かせず回復した、
つまり「風邪を治した」人は沢山います。

しかしその一方で。

「鬱は心の風邪」と言われて20年以上。
ただの風邪なら、なぜ何年も、
なんなら10年以上も治らない人がいるのか?
お医者さんの指示に従って、
ちゃんと薬を飲んでいるのに
一向に治らない人がいるのはなぜなのか?

今や鬱の治療の大筋は投薬です。
脳のセロトニンが不足しているから
気分が落ち込み、鬱になる。
だからセロトニンの脳内濃度を高めれば
鬱も改善されるし、多幸感も得られるよ、
ということで鬱と診断された患者さんの大半は
SSRIをはじめとする抗うつ剤が処方されています。
SSRIは欧米から世界中に一気に広まった治療薬です。
発売当初のアメリカでのうたい文句は、
「この一錠で気分が晴れて、人生が幸せになる」
SSRIがハッピー・ドラッグと言われる所以です。

そこで再度この疑問が生じるわけです。

一錠で人生がハッピーになる薬を毎日飲んでいるのに
なぜ 鬱は治らないのか?

どうやら、鬱は脳内のセロトニンを
増やすだけでは改善しないらしい。

鬱のメカニズムと治療について、
私たちはもっと別のアプローチに
気づく段階にきています。

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