何年も前から書こうと思って全然書いてなかったネタです。
実はわたくし、昔よく過呼吸やってまして。
発症当時はもう30年近く前で、当時は過呼吸という症状そのものの認知が無く、
毎晩救急車を呼ぼうか逡巡し、電話機をにらみながら夜を明かしていました。
今回ご紹介する治し方ですが、対象は以下の方です。
①過呼吸を起こすことにちょっと慣れてきた(?)人
→過呼吸を体験したばかりで、まだ慌てている人には不向きです。
②「なんだか呼吸ができない、なんだか胸が苦しい」
程度で済んでいる軽い状態の人。
過呼吸って、ゼイゼイやって冷や汗ダラダラ流してるような
「いかにも過呼吸」状態だけではなく、
②の状態が何日も何週間も断続的に続く場合もあります。
ちなみに私、サロン開業して3年目位で、
予約がパンクしてて月2日位しか休みが無かった時に
②の状態になりました。さすがに歩けなくなって、
何だろう、心臓とかどっか悪いのかな、
これはおかしいと深刻な顔して病院に行ったら
先生が私の指にさっと酸素飽和度の装置を付けて
「あ、過呼吸だね~(^^」…もう、がっくりですよ。
何週間も本気で何が起こってるんだろうと深刻になってた結果が
なんだよ、ただの過呼吸だったのか、と。
(というわけで、「お薬はね~」という先生の言葉を
「あ、要らないです!」と元気よく遮った。)
さて。治し方ですけど。たまにさらっとネットにも書いてあります。
「できるならば、少し息を止めてみる」
コレです。マジです。たったこれだけ。
でもこれ、過呼吸起こしてる最中の人に
突然やれって言ったって無理な話です。
(なので「できるならば」と消極的に書かれている)
過呼吸は、ストレスその他の理由で呼吸過多となり、
(正確には二酸化炭素濃度が下がる)
「息が吸えない・息苦しい」状態になり、
本人は本気で窒息する恐怖を味わってます。
なので、ちょ、苦しい、息吸えない、死ぬ!死ぬ!!(>□<||;)
てパニックになってるところに「はい、息止めて!^▽^」
とか言われても、できるかぁ!!ヾ(`Д´*)ノ と怒られます(笑)
だからこの方法は「ちょっと慣れてきて、少し俯瞰できる自分がいる」
状態か、軽い症状の人向きです。
そして、症状が出たらいきなりチャレンジするのではなく、
事前準備をしておきましょう。
①過呼吸を起こしていない、普通の状態で息を止めて数を数える
→自分が普通の状態で、何秒くらい我慢できるかを調べておくこと。
大抵の人は20~30秒位で苦しくなります。
②過呼吸を起こしたとき、できそうなら息を止めてみる。
その時、止めている秒数をカウントする。
普通の状態で息を止めると、
最初は平気→段々苦しくなる→もう無理!(プハッ)の
流れとなります。しかし、過呼吸起こしてる状態で息を止めると
一番最初が一番苦しい→あ、まだ(息を止めるのを)我慢できる→
・・・あれ?まだいける?→あれれ?まだ平気だよ?→
あ、苦しくなってきた(プハッ) となります。
数をカウントするのは普通の状態との比較をするためです。
普通の状態なら「もう無理」となる秒数を超えても、
苦しくない自分がいることに気づけるんですよね。
(注意すべきは「死ぬほど頑張らない」ということです。
最初は慣れないと思うので、
苦しいのを我慢するのは最初の5~10秒で良いです。
慣れてくると一回長めに息を止めるだけで治りますが
慣れるまでは少し止める、を繰り返すだけでもOK)
さて、この「過呼吸は自分で止めることができる」利点は、
ただ「止めるだけ」に留まりません。それはつまり、
「過呼吸は自分でコントロールできる」ということです。
過呼吸になった、なりそうで怖い(予期不安)、
そんな「症状に振り回される自分」から、
「症状をコントロールできる自分」になれるということ。
この違いはかなり重要なんですよね(^^
なので、過呼吸に悩まされている方がいらしたら、
出来そうなときにちょっと試してみてください。
自分でコントロールできるようになると
過呼吸を起こすこと自体が無くなります。
そして、何年か経って、もう忘れちゃった頃に
何かのアクシデントで急に過呼吸になったとしても
(私は食中毒で救急搬送になったときに過呼吸になりました(笑)
最近は熱中症になった人が過呼吸を体験したりするらしいですね)
自分が治し方を知っていれば、
その場ですぐ収めることができて、そして再発しなくなるのです。