10.親を許せない・親に優しくできないあなたへ

退行催眠前世療法名古屋

過去の自分を振り返ってみたとき、親に対する怒りが湧きあがってきた人もいるかもしれません。もしかしたら、傷が大きく、未だ癒すことができない人もいるかもしれません。

「親の事情はわかる。でも」

そう思うなら、それを否定したり、無理に抑えようとしたり、無理に自分に理屈を言い聞かせようとする必要はないんです。なぜならば、あなたがそう思うことも妥当だから。子は親に愛を求め、親は子に愛を与える。当たり前のことであり、そこがうまくいかなければ、子が親を許せなかったり、好きになれないこともやはり、当たり前なんですよね。ですから、あなたの中に「事情はわかる、でも」の葛藤が残っているのであれば、まずはあなたの本音を一番に扱ってあげてください。なぜなら、一番大切なのはあなたの心だからです。

「あんなことを言われて辛かった」
「こんなことをされてショックだった」
「どうして○○してくれなかったの」
「酷い、傷ついた、許せない」…

そんな思いがあったなら、まずその気持ちを自覚をしましょう。そして、思う存分その気持ちに浸りましょう。浸って、浸って、とにかくどっぷり頭まで浸かって・・・・・ちょっとそろそろ他のことがやりたくなったな。と自然と思ったなら、次のステップです。

さて、この感情のわだかまりをどう片づけていきましょうか。

もしも今、親との関係がそこそこ良好であるならば、親に伝えるという方法もあります。
「お母さんの事情も今なら理解できる。でも、あの時私はこう思った。ショックだった。言うとお母さんが傷つくと思ってずっと黙っていた。でも、今でも忘れられない」
残念ながら、親に伝えたとしても、芳しい結果は得られないかもしれません。なんなら余計に腹が立つような想いをすることになるかもしれません(-- (なぜなら、親子間では素直な本音の会話というものはなかなか難しいからです) それでも、自分の気持ちを認め、自分の外に出すことで、一つ区切りがつくこともあります。その時の親の反応を見たときに、それが自分にとって満足のいく反応であろうと、そうでなかったであろうと、その経験から自分の中で何かが次に進むこともあります。

親と自分について、どんな形であっても向き合い続けていれば、必ず何らかの進展はあります。ただそれは、脳内で過去の出来事を反芻して再度怒りを呼び覚ますことを繰り返すだけでは全く意味はありません(こういう反芻思考は、むしろもっと状況を悪化させちゃうのでオススメしないデス)。今と同じことやってても状況は変わらないんだから、今の状況を動かしていくために別のアプローチをしていく、ということが大事です。誰かと話をしたり、人間関係や心を扱う本やネット情報を読んだり、カウンセリングやセラピーを受けたり、方法は何でも良いのです。「この膠着した状態を変化させるにはどんなアプローチをすれば良いか」を実際に行動することが大事なんです。そうすることで過去の出来事への解釈が変化していき、そして今の親との関係性の中で、あなたが何か別の行動をすることでまた、新たな変化を得ていくことができるでしょう。

何が一番切れ味良く自分に効くかは人によって違います。そして、その人の心の進み具合によっても変わります。同じ言葉が、1年前の自分には響かなかったのに今なら身に染みる、こんなことは誰もが体験したことがあるでしょう。これは、その間に自分の内面が変化・成長したからです。中には、色んな事を何度も試したけれども変わらない、そんな思いをしている人もいるかもしれません。でも、その繰り返しにもやはり意味があって、その道のりは必ず、いつの日かたどり着くべき場所にたどり着くのです。

スピリチュアル的なアプローチを好む・好まざるにかかわらず、私のように、手放して天に預けてしまっても良いかもしれません。過去ブログ「インナーチャイルドの癒し方」参照 最後は神頼み(笑)、なんてことをしたとしても、ある日思いがけない方法で解決につながったりします。私たちが、苦しみや悲しみに捕らわれ、愛情を疑って信じられなくて長い間もがいていたとしても、答えを得るのはほんの一瞬の出来事だったりします。だから、その時を待っていればよいのです。

でもこれらはあくまでも、あなたが「変えたい」と思うならば、です。誰かを愛する、許す、それはあなたの自由意思であって、何者からも強制されるものではありません。親子関係を改善したいと思えないなら、改善しなくて良い。そして、何よりも大事なのは、改善したいと思うなら、その理由は「両親の為」で無く、自分の為であること。「いつまでも嫌な思いをして、振り回される自分が損だから」ただそれだけ。人として「こうあるべき」という形にとらわれる必要なんかありません。「良い子」になんか、ならなくて結構です。そんなもの鼻くそホジー(笑)です。まずは傷と向き合い、たとえ溢れ出る自分の感情があまりに激しく、人として「美しくない」ものであったとしても、それも当たり前。それこそが人生であり、精一杯自分の人生を生きているということです。否定する必要なんかありません。むしろそんな「美しくない」自分を素直に受け入れた方が、自分が受けた傷は早く治ります。

もしかしたら中には、

「どうしても許せない、どうしても忘れることができない」
「憎んで憎んで、もう疲れ果てた」
「切って捨ててしまいたい」

そう思う人もいるかもしれません。

ここ数年になって毒親という言葉が出てきました。言葉や身体的な暴力、育児放棄、搾取、兄弟間差別…子供に対して様々な形の虐待を行う親を指す言葉です。そして虐待は、絵にかいたような凄惨なものだけでなく、真綿で首を絞めるような、日々の小さな出来事一つ一つがキリキリと刺していくような、子供の心をじわじわと追い込んでいくタチの悪いものもあります。虐待とまでは言えないかもしれない、でも、明らかに子供の心を削り取っていく、そんなものもあります。
近年、人間関係においてモラル・ハラスメント、マウンティング、様々な言葉が登場しましたが、私はこれらの言葉が出てきてくれたことをとても嬉しく思うんです。(そんな出来事と遭遇すること自体は当然嬉しくないのですが)自分自身、子供時代の「なんて説明していいのかわからないけど、いつもこの人の発言にはモヤっとする」という体験を、大人になってはじめてその背景を理解したことはいくつかありましたが、そんな風に「あれは〇〇だったのか」と理解するために、一言で表現してくれる言葉が出てきたことは便利なんですよね。

残念ながら、いつの時代にも、親の問題で子が苦しむことは多いです。これまで説明したような「ボタンの掛け違えの循環不全」だけであっても解決に紆余曲折を必要とすることも多いのに、虐待となると、子がその傷を癒すには相当の時間と努力を要します。親から大きな痛手を受けたことで、今現在、すでに親と距離を取っている人もいるでしょうし、必要最低限の連絡にとどめている人もいるでしょう。もしかしたら、会いたくないのに諸事情でどうしても会わざるを得ず、息を切らしながら交流している、そんな人もいるかもしれません。

そんな状態で、親が可哀想とか、親孝行しなければとか、優しくしてあげられない自分が冷たいのではないかとか、自分を責める必要などありません。親に優しくしてあげられない自分は、人としてどこか問題があるのではないかと悩みむ人のなんと多いことか。でも、問題があったのではあなたではなく、親の方です。

優しくできないのであれば、優しくしなくて良いんです。なぜなら、あなたの本音はどんなに蓋をしても、癒されなければ必ず心の底に残ります。人間として「善人であるべき」と思い、無理に笑っていても、根本の傷の上に我慢を上塗りしたことによって、逆に複雑化します。
愛してあげれないなら、愛さなくて良いのです。なぜなら愛情は、自然とわき上がってくるものであり、無理に「愛そう」と思うこと自体が道理が違うからです。
許してあげれないなら、許さなくて良いのです。なぜなら、彼らはそれだけのことをあなたにしたのですから。

まずは自分の心の声に正直になりましょう。そのうえで、「でも、こんな状態のままではイヤだ」もしそう思うようになったなら、色々な方法で少しずつ自分の中の氷を溶かしていきましょう。専門家の力を借りても良いですよね。(ご自分に問題があるから、ではありません。単純にその方が早いからです。筋トレも独流でやると成果が出ないし、逆に筋肉を痛めることもあります)

ただ、どうかこれだけは覚えていてほしいのです。あなたは愛された子供であり、これからも誰かに愛される人間でいられる、ということを。だから、これからの人生、子供の頃のように愛情におびえたり自信を無くした考え方や、傷つくことを恐れるが故の窮屈な自己防衛行動を繰り返す必要はないんです。沢山の勇気が必要ですが、チャレンジする価値は大いにあるのです。あなたにとって、人生で一番最初に出会った「他者」はあなたに適切な形で愛を伝えてはくれなかったかもしれないけど、これから先の人生で出会う「他者」は、彼らと同じとは限らないのですから。

幸せになりましょう。あなたはあなたの人生を自分の手でつかむことができます。あなたはいつでも、親との「過去」と決別することもできるんです。そして、自分は愛し、愛されるに足る価値のある人間だということを今一度、改めて自覚しましょう。なぜなら、その通りだからです。
これは、親を理解し、許してあげるためではありません。(そんなもの、切って捨ててしまえば良いんです。)これは、この世でただ一人、あなたのために。あなたが自分を愛し、愛されるために。あなた自身の幸せと、あなたの人生のために。

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