8.親を許せない・親に優しくできないあなたへ

退行催眠前世療法名古屋

※※旧サイト掲載コラムの再掲載です。近日内容を修正する予定です※※

過去の自分を振り返ってみたとき、親に対する怒りが湧きあがってきた人もいるかもしれません。もしかしたら、あまりにひどい仕打ちを受け、大きく傷つき、未だ傷を癒すことができない人もいるかもしれません。

「事情はわかる。でも」

そう思うなら、それを否定したり、無理に抑えようとしたり、無理に自分に言い聞かせようとする必要はありません。なぜならば、あなたがそう思うことも妥当だからです。子は親に愛を求め、親は子に愛を与える。当たり前のことであり、そこがうまくいかなければ、子が親を憎んだり、許せなかったり、愛せなかったりすることは当たり前なのです。

例えばあなたが、「親の事情もわかる。根本には愛情があったことも、今なら理解できる。でも、許してあげれない、素直になれない。優しくしてあげられない。」そう思って、葛藤に苦しんでいるのであれば、まずはあなたの本音を否定しないでください。優しくできないのであれば、無理に優しくしなくていいのです。まずは自分の感情に素直になりましょう。なぜなら、あなたの本当の心の声はどんなに蓋をしても、どんなに無視をしても、どんなに無理をして書き変えようとしても根本的に癒されなければ、必ず心の底に残ります。蓋をし続ければし続けるほど、人間として「善人であるべき」と思い、無理に笑っていても、根本の傷の上に我慢を上塗りしたことによって、逆に複雑化します。

「あんなことを言われて辛かった」「こんなことをされてショックだった」「どうして○○してくれなかったの」「酷い、傷ついた、許せない」…

そんな思いがあったなら、まず自覚をしてください。そして、思う存分その気持ちにどっぷり浸ってください。罵詈雑言、結構じゃないですか。生きてるって感じがしませんか?(^^そしてもしも今、親との関係がそこそこ良好であるならば、親に伝えてみてもいいかもしれません。(その場合は言葉を選んで、でも、正直な気持ちで)「お母さんの事情もちゃんとわかる。でも、あの時私はこう思った。ショックだった。言うとお母さんが傷つくと思ってずっと黙っていた。でも、今でも忘れられない」自分の気持ちを認め、自分の外に出すことで、一つ区切りがつくこともあります。

そんなことも言いたくない、言えない、言えばケンカになる、そう思うのであれば、まずは怒りや悲しみを外に出しましょう。思い出すと怒りで気が狂いそうになるならば、誰もいないときに壁に向かって雑誌を投げつけたり(一戸建てにお住まいに限りますが・笑)同じような映画を見て、一人でワンワン声をあげて泣いてみたり。「聞き上手な」(←ここは重要です)友達に聞いてもらってもよいでしょう。興味深いことに、人間は、たとえ問題が根本的に解決していなくても、その感情や頭の中のモヤモヤを外に出すことで、気が済む(なんとなくスッキリする)のです。(※これはカタルシス療法といいます。)

そんなことを繰り返し、考えたりしているうちに、何か一つの答えに結びついたり、今思っているよりも容易に、自分の素直な気持ちに向きあい、何かの答えを得るかもしれません。それでもなかなか、改善されない、または、「この状態は自分にとって負担だから、早く片づけたい」そう思うなら、私のように、手放して天に預けてしまっても良い かもしれません。過去ブログ参照  そうれば、ある日思いがけない方法で解決につながることが起こるかも。私たちが、苦しみや悲しみに捕らわれ、愛情を疑って信じられなくて長い間もがいていたとしても、答えを得るのはほんの一瞬の出来事だったりするのです。その時を待っていればよいのです。

でもこれらは、あなたが「改善したい」と思うならば、です。誰かを愛する、許す、それはあなたの自由意思であって、何者からも強制されるものではありません。改善したいと思えないなら、改善しなくて良いのです。そして、改善する理由は、必ずしも「両親のため」で無くて構いません。「いつまでもイライラしたり、振り回される自分が損だから。」それで良いのです。人として「こうあるべき」という形にとらわれないで下さい。「良い子」になんか、ならなくて結構ですとも。(大体、それが「良い子」だなんて、誰が決めたんでしょう?)まずは傷と向き合い、たとえ溢れ出る自分の感情があまりに激しく、人として「美しくない」ものであったとしても、それも当たり前。否定する必要はありません。 それが人間です。むしろそんな「美しくない」自分を素直に認めた方が、傷は早く治るのです。

もしかしたら中には、「どうしても許せない、どうしても忘れることができない」「憎んで憎んで、そんな自分にも嫌気がさしてもう疲れ果てた」「親なんて切って捨てたい、「愛」だなんて笑っちゃう」そう思う人もいるかもしれません。残念ながら、いつの時代にも、親の問題で子が苦しむことは多いです。これまで説明したような「ボタンの掛け違えの循環不全」だけでも改善することは容易ではないのに、例えば親がアダルトチルドレンであったり、精神的にも、肉体的にも虐待を繰り返す親である場合、子は、その傷を癒すには相当の時間と努力を要することもあります。

虐待も、親の自分勝手な押しつけ(=「こういう人生を歩め」)も、実を言うと根本にあるのは愛です。(相当ねじ曲がっていますが)親は子に、何をしても自分を嫌わない、何をしてもそばにいてくれる、と思っています。なぜなら幼い子は親を必要としているのをちゃんと判っているからです。そして長じても、子は親を絶対に見捨てることができないはずだ、と、あなたに甘えているのです。甘えは、絶対に自分は拒否されないと思っているからできる行為です。ま、随分と自分勝手な話ですけどね…

憎しみも悲しみも、どんな感情もリアクションも、もう凍りついて外に出てこない。何もしたくない。そういう方もいるでしょう。または、何があったかあまりよく覚えていない。なんだか仲は良くなかったけど、今は親とあまりに疎遠で今更どうこうという気になれない。それも当然の反応です。だから、そんな自分を冷たいとか、情が無いとか、責める必要はありません。親に優しくしてあげられない自分は、人としてどこか問題があるのではないかと悩み、葛藤し、いつまでも苦しむ人のなんと多いことか。でも、問題があったのではあなたではなく、親の方です。

愛してあげれないなら、愛さなくて良いのです。なぜなら愛は、自然とわき上がってくるものであり、無理に「愛そう」と思うこと自体が道理が違っているし、必要が無いからです。許してあげれないなら、許してあげなくて良いのです。なぜなら、彼らはそれだけのことをあなたにしたのですから。まずは自分の心の声に正直になりましょう。そのうえで、「でも、こんな状態のままではイヤだ」もしそう思うようになったなら、前述の方法で少しずつ氷を溶かしていってください。専門家の力を借りても良いでしょう。(ご自分に問題があるから、ではありません。単純にその方が早いから、独自に何かしようとしておかしな方向へこじれたりしたら後から二度手間になるか、という健全な理由です。)

ただ、どうかこれだけは忘れないで下さい。あなたは愛されている子供です。今までも、これからも。だから、これからの人生、愛情におびえたり自信を無くした考え方や、傷つくことを恐れるが故の窮屈な自己防衛行動を繰り返す必要はないのです。沢山の勇気が必要ですが、チャレンジする価値は大いにあるのです。あなたにとって、人生で一番最初に出会った「他者」はあなたに適切な形で愛を伝えてはくれなかったかもしれないけど、これから先の人生、出会う「他者」は、彼らと同じとは限らないのですから。

これは、親を理解し、許してあげるためではありません。(そんなもの、放っておけばよいのです。)これは、この世でただ一人、あなたのために。あなたが自分を愛し、愛されるために。あなた自身の幸せと、あなたの人生のために。

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