5.自分の癖(思考・反応パターン)、恋愛の癖

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さて、ここで一旦、自分について振り返ってみましょう。
自分にこんな癖はありませんか?心の底にこんな思いや言葉がありませんか?気づいていましたか?そして、それがどうしてなのか、理由がわかりますか?一度、改めて考えてみてはいかがでしょうか。

○本当のことが言えない、本当にやりたいことをやれない。
○自分の心の奥底にある本音を人に言ったことがない。
○友人(恋人)と一緒に居ても、孤独を感じる。
○自分の気持ちはすべて我儘だと思っている。
○自分がキライ。周りに嫌いな人が多い。
○「私には無理だ」「私なんて」と思ってしまう。
○人に好かれる自信がない。愛される資格がないと思っている。
○人に好かれるには〇〇しなければ、と条件をつける。
○甘えられない。甘えている人を見ると腹が立つ。
○怒りのようなネガティブな気持ちを相手に伝えることができない。
○いつも笑顔でいなきゃ、頑張らなきゃ、と思っている。
○「~べきだ」「~ねばならない」が多い。
○相手が誰であっても、人に嫌われるのが怖い。
○新しいことにチャレンジするのが怖い。失敗が怖い。
○人と一緒にいると気疲れする。
○誰かに「悪いな」「私のせいで」と思うことが多い。
○断れない。嫌だと思っているのにやってしまう。

あなたは何故、そう思っているのでしょうか?思い当たる理由はありますか?何か一つ答えが出てきたら、その答えに再度質問を繰り返し、さらにその下にどんな思いがあるのか、辿ってみください。

「どうしてそう思うのでしょうか」
「いつからですか?」
「誰が決めたのでしょう」
「それは本当に正しい・必要・妥当ですか?」
何があなたを本当の望みから遠ざけていますか?」

他にも気づいた癖はありませんか?人と接するとき、友人と、恋人と、社会と、それらと共にいる自分の中に、「〇〇しなければならない」「〇〇していれば安心」というような、今まで自分が気付かなかった「自分のパターン」はありませんか?または、本当はそこにあるのに、見たくなくて蓋をしていることはありませんか?あなたはなぜそれに蓋をしているのでしょうか。

答えが出なければ、誰かと話をしてみましょう。ヒントがあるかもしれません。話すだけで解決することもありますし、もしかしたら、答えは容易には出てこないかもしれません。それでも、そんな自分の癖に「気づく」ことが、全ての始まりなのです。そして、時間をかけて考えてみましょう。なぜなら、「自分の答え」は、あなた自身にしかわからないのです。

ちなみにこの自分の癖は、恋愛のパターンで特に顕著化します。恋愛のときいつも弱気になってしまったり、一定の同じパターンを繰り返す人は、元々の自分の性格がそうであり、恋愛のときに特に表面化していると言えます。

恋愛に関しての自分の思考回路や態度は幼少時の親へ対する態度と酷似します。なぜなら、恋愛は大きく感情的になりますし、いつもの自分より、もっと幼稚で短絡的で、本能に近い思考回路へ逆戻りするからです。「嫌われたら、うまくいかなかったらどうしよう」「こうしていればきっと大丈夫なはず」そう思っている自分の行動は、子供の頃、親からの愛を得ようとしていた時と全く同じことをしていると思いませんか?子供時代は親が自分の生存を握りますが、恋愛は相手が自分の恋の行方を握っている(と思いこんでしまう)からです。

親子の関係性をそのまま交際相手にスライドさせる人もいます。高圧的や自己中心的な父親と同じタイプの男性と付き合ったり、自分の甘えを受け入れてくれなかった母親にしたのと同じように、自分の本音を飲み込んで、相手を優先し続ける関係性を続けたりします。もし、自分にとってその関係が心地よくないにも関わらず、甘んじて受け入れているのであれば、自分の恋愛パターンについて、何故自分がそう振舞ってしまうのかを考えてみてはいかがでしょうか。

余談ですが、親子関係があまり芳しくなかったけれど、例えば容姿が良かったりして若いころから恋愛に不自由せずモテた子は、交際相手とかつての自分の親を置き換え、力関係を逆転させることがあります。親にダメ出しをされた子は逆に交際相手にダメ出しし、相手を優先せずに自分を優先させ、相手が我慢をしているのを承知しながら自分の欲求を飲んでもらう。恋愛関係にイニシアチブ(主導権)を取った自分が、幼いころ親に満たしてもらえなかった想いを、交際相手に転嫁して代わりに満たしてもらおうとするわけです。このゲームに終わりはありません。何しろ、モテる子は相手が必死になって追っかけてくれることを知っていますし、仮にダメになっても代わりがいくらでもいるので、二人の関係が不健全だということを気づかない、または見て見ぬふりをします。ただし、これは当の本人も亡霊と戦っているようなものなので、いつまでたっても満たされることはありません。優位に立っているつもりでも、中身はいつまでも親に満たしてもらえなかった飢えた子供のままなのです。

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